ブログ運営で避けて通れないことの一つとして、
YMYLの問題があります。
私のところにも
しょっちゅう相談が届きます。
「これ、大丈夫でしょうか?」
って感じで。
あまりにも多いので、
私の経験から一つお話ししておきます。
私のコンサル生で一人、
薬剤師の資格を持ち、
実際に薬剤師として働いている方がいます。
その方は自身の知識、経験から
健康に関わる記事をガンガン投稿していました。
ですが、ぜんぜん上がらない。
その辺のよく分からないブログよりも
よっぽど有益な事が書かれているにも関わらず、
それらの記事は上位表示されていて、
でも自分はずーっと圏外。
挙げ句の果てには
行政から警告メールが届きました。
そんなタイミングで
私のコンサルを受け始めたんですが、
そこで初めてYMYLという基準を知りました。
まずはじめの対策としては
WHOIS情報という、
ドメインに紐付けられる個人情報を公開。
その後、薬剤師の免許をプロフィールに載せて、
行政に連絡したところ、そちらは問題がなくなりました。
で、肝心のGoogleさんなんですが、
個人情報の公開、資格公開をした直後から
一気に評価が上がりました。
今まで圏外だったものが
ことごとく上位表示され始めたわけです。
そして「その辺のよく分からないブログ」は
どんどん圏外に落とされていく。
得意なジャンルの記事に関しては
その方が網羅し尽くしています。
今でもそのジャンルに関しては
誰も抜く事が出来ていません。
これは
「誰もが知っている、権威ある国家資格」
であるということが
何よりも影響している事例です。
逆に言うとYMYLに関しては
ここまで徹底しないと上がらない。
仮に一度上がっても、
必ず飛ばされてしまう、
ということでもあります。
「これはYMYLに抵触しますか?」
というご質問は多いのですが、
90〜95%の場合は抵触しています。
判断基準としては、前後のつながりから
「身体に影響する」と推測出来る場合は避ける。
自己判断ができない場合は、
そもそもそのテーマ自体を取り扱わない、
触れない、近寄らない、
という意識でいた方がいいでしょう。
- ● P.S. ●●
この事例は
「国家資格」
「薬剤師という、間違いない資格」
という部分が非常に大きいです。
日本って民間資格もたくさんあります。
中には価値ある資格もありますが、
でも大多数はなんの信頼性もない資格。
どこの誰がどのような基準で与えているのか、
全く分からないものも多々あります。
明らかに間違っているもの、
勉強しなくても一夜漬けで合格する、
という資格も存在します。
そんな資格よりも、
実務での知識、経験の方が
はるかに価値はありますよね。
タツさんなんかは
医療器具系の仕事をしているので
そんじょそこらの人よりも
はるかに医療系への知識は深い。はず。
でもそれを証明するものは
どこにもありません。
公的な資格も何もなければ
「タツさんだし。」
でスルーされます。
仮にタツさんが何かの民間資格と取っても
「タツさんだし。」
でスルーされることは間違いありません。
資格証明書なんかを出されても、
「へー。」
でスルー。タツさんだし。
でもこれが
「国家資格」だったらどうでしょう。
「あ。薬剤師の資格持ってます。」
とか言い出したらどうでしょう。
一気に信頼性が上がりますよね。
私たち一般人でも
そういった判断になるわけです。
多くの責任、大きな責任がある、
もはやライフラインともなっている
Googleという大きな会社。
彼らは何を基準として判断するのか?
言うまでも無いでしょう。
- ● P.P.S. ●●
ちなみに私は資格は何もありませんが、
検査期間の研修を定期的に受けています。
頻繁ではないんですけど、
少なくとも半年に一回って感じかな。
本業では必須なんで。
まあ研修だけじゃなくって、
普段からしょっちゅう相談してるんですけど。
そこで感じるのは、
「薬機法は年々厳しくなっている」
ということです。
消費者クレームがどんどん増えているから、
なんですね。
なぜ消費者クレームが増えているのか?
ネット系の広告や記事で
薬機法やYMYL度外視のものがあるから、
ってことです。
実店舗だと取り扱えないもの、
告知義務や表記義務があるものでも、
ネット広告はまだまだ緩いんで、
無視して出してる会社も多いってことです。
そのしわ寄せは
確実にアフィリ業界、個人のブログにも
大きく出ています。
「触らぬ神に祟りなし」ってこと、
覚えておいてください。
コメントフォーム