前の記事では、
似たような発信ばかりになってしまう「モブ化」について書きました。
読んでも、その人の考えが見えない。
誰が書いても、あまり変わらない。
名前を入れ替えても、違和感がない。
そんな「その他大勢の一人」のようなメルマガ発行者が、
増えていると感じています。
私が教えている人たちには、できるだけ、そうなってほしくありません。
一人ひとりの強みを見つける。
他の発信者に埋もれない。
似たような発信にしない。
すぐに目立たなくてもいいし、華がなくてもいい。
でも、なぜか印象には残る。
そんな発信を積み重ねて、
いずれ大きく花を咲かせてほしいと思っています。
そのために教えていることの一つが、
「当たり前を疑う」
ということです。
今日は、メルマガの最初の一言を例に、その話をします。
登録後の1通目は、お礼から始めるのが当たり前?
例えば、メルマガに登録した直後に届く1通目。
多くのメルマガは、こんな言葉から始まります。
メルマガへのご登録、ありがとうございます。
まあ、普通です。
どこでも見ます。
自分でも、特に考えずに使っている方がいるかもしれません。
でも、これ。
少し立ち止まって考えてみてください。
そもそも、なぜその人は登録したのでしょうか。
自分がメルマガに登録する時を思い出すと、分かりやすいと思います。
登録プレゼントが欲しかった。
面白そうな情報があった。
続きを読みたかった。
何かしら、登録するメリットがあるからですよね。
つまり、基本的には、
「あなたのメルマガに、登録してあげました」
という感覚ではないはずです。
自分が欲しいものがあって、自分のために登録した。
まずは、そこから考えてみたいんです。
読者さんが待っているのは、お礼よりも「欲しかったもの」かもしれません
例えば、登録プレゼントが欲しくて、登録ボタンを押した。
その直後に、
「ご登録ありがとうございます!」
と、丁寧なお礼から始まる。
そこで、読者さんによっては、
「いや、プレゼントが欲しかっただけなんですけど」
となるかもしれません。
こちらは、登録してもらったことに意識が向いている。
でも、読者さんは、その先にあるプレゼントや情報を待っている。
少し、見ているところがズレていると思いませんか?
もちろん、お礼を言うこと自体が悪いわけではありません。
ただ、「みんながそう書いているから」という理由だけで、
最初に置く必要はあるのか。
私は、そこを考えてほしいんです。
お店に入った瞬間、深々とお礼を言われたら?
先日、ぽよ美さんにも、この話をしていました。
その時、こんな例えを出してくれたんです。
お店に入ってすぐに「ありがとうございます」って言われるより、
「いらっしゃいませー」って軽く言われるだけの方が気持ちよく見て回れるのと同じですね。
これ、めちゃくちゃ分かりやすいですよね。
まだ何も買っていない。
ただ、店に入っただけ。
なのに、いきなり深々と、
「ありがとうございます!」
と言われたら、少し構えてしまうかもしれません。
軽く迎えてもらって、まずは自分が見たかったものを見たい。
そういう感覚って、あると思います。
メルマガでも、同じように考えられます。
読みたいと思って登録した。
プレゼントが欲しくて登録した。
その段階で、必要以上に下手に出られると、人によっては、
「なんで、こんなにお礼を言われるんだろう?」
「このあと、何か売られるのかな?」
と、身構えることもあるかもしれない。
こちらは丁寧にしているつもりでも、
相手がどう受け取るかは別なんですよね。
だったら、もっと普通に始めてもいいのではないでしょうか。
「はじめまして。まずはプレゼントをお渡ししますね」でいい
例えば、私なら、こんな始め方を考えます。
はじめまして。〇〇です。
まずは、登録プレゼントの「●●●●」をお渡ししますね。
普通ですよね。
相手が欲しくて登録したものを、まず渡す。
こちらの都合で長々と話し始めるのではなく、
読者さんが登録した目的に応える。
これでいいと思うんです。
そして、この、
「まずは」
という一言も、意味があります。
まず、プレゼントを渡す。
そのうえで、そのプレゼントをどう使えばいいのか。
どんなことに役立つのか。
何ができるようになるのか。
実際の活用例があるなら、それを紹介する。
そういう話へ、自然につなげられます。
お礼から始めるのが正しいかどうかだけでなく、
その後の流れまで含めて考える。
そうすると、最初の一言の選び方も変わるんですよね。
価値を渡した先で、「登録してよかった」と思ってもらいたい
こちらから、最初にお礼を言うことよりも。
欲しかったものを、きちんと渡す。
使い方が分かるように伝える。
実際に役立つ内容を届ける。
私は、そちらを優先したいと思っています。
その結果として、読者さんに、
「これ、無料でもらっていいの?」
「登録してよかった」
「ありがとう」
と思ってもらえたら、うれしいですよね。
こちらがお礼を言うことと、読者さんに喜んでもらうことは、別の話です。
読者さんが、何を期待して登録したのか。
そこを見て、最初のメールを作る。
私は、その方が自然だと思っています。
たった一言でも、「何のため?」と考えると見え方が変わります
ここまで話しているのは、登録後の1通目。
しかも、冒頭の挨拶だけです。
本当に、些細な部分ですよね。
でも、深く考えてみると、
今まで何となく使っていた言葉にも、役割があると分かります。
逆に、特に理由もなく入れていた言葉に気づくこともあります。
みんなが使っている。
昔からそうしている。
教材に書いてあった。
テンプレートに入っている。
だから、自分も使う。
ではなく、
「そもそも、これは何のため?」
と考える。
誰のために入れているのか。
相手に何を感じてもらいたいのか。
この言葉があることで、何が変わるのか。
なくしたら、どうなるのか。
これが、私の言う**「当たり前を疑う」**です。
「ありがとうございます」を、機械的に削ればいいわけではありません。
それでは、また別の決まりに従っているだけです。
必要だと考えて使うなら、それでいい。
別の始め方の方が自然だと思うなら、変えてみる。
自分で考えて、選ぶことに意味があります。
小さな違いの積み重ねが、「その他大勢」から抜けることにつながります
他の人と違う発信をするために、
ものすごく奇抜なことをする必要はありません。
誰も言っていないことを、無理に言う必要もない。
普段の文章の中で、
「この一言、本当に必要かな?」
と考える。
また別のところで、
「この順番の方が、伝わりやすいんじゃないかな?」
と考える。
一つひとつは、小さな違いです。
でも、それが積み重なっていく。
同じテーマを書いていても、どこに注目するかが違う。
何を先に伝えるかも違う。
選ぶ言葉も、例えも違う。
そうして、少しずつ、
「この人の文章、なんか違う」
になっていくんだと思います。
派手なキャラを作る。
強い言葉を使う。
誰かを敵にする。
それだけが、他の人との違いを作る方法ではありません。
細かなところまで意味を考え、自分なりの答えを出す。
その積み重ねも、発信の個性になります。
今、この「考える過程」までAIで再現しようとしています
ここからが、今取り組んでいることです。
AIに、
「メルマガ登録後の1通目を書いてください」
とだけお願いすると、
「ご登録ありがとうございます」
という、よくある書き出しが出てくることがあります。
それ自体は、おかしな文章ではありません。
メルマガの1通目として、自然に見えます。
ただ、整った文章ができたからといって、そこで終わっていいのか。
その登録者さんが何を求めているのか。
どんな関係を作りたいのか。
なぜ、その言葉から始めるのか。
そこまで考えられているとは限りません。
きれいに書けていることと、深く考えて作られていることは、
同じではないんです。
だから私は、文章を作るだけでなく、
当たり前を疑うところまで、AIと一緒にできないかと考えています。
AIに文章を書かせるだけでなく、問いを出してもらう
例えば、出来上がった文章に対して、
「この一文は、何のために入れているんですか?」
「これは、読者さんが知りたいことですか?」
「削ったら、何が伝わらなくなりますか?」
「もっと自然な始め方はありませんか?」
と、AI側から問いを出してもらう。
そこで、自分も考える。
「確かに、何となく入れていただけかもしれない」
「ここは、自分が伝えたいことだから残したい」
「この説明は、もっと後でもいいな」
そんなやり取りをしながら、文章を作っていく。
私が教えたいのは、
単にAIにきれいな文章を書いてもらう方法ではありません。
AIを使って、考え方そのものを深くする方法。
です。
AIに答えを決めてもらうのではなく、
AIからの問いも使いながら、自分自身の答えを作る。
そこまで含めて、今、再現しようとしています。
AIを使いながら、本人らしさを強くする
AIを使うほど、みんな同じような文章になる。
そう感じている方もいると思います。
でも、使い方によっては、逆のことを目指せます。
本人の経験。
本人の考え方。
違和感を持っていること。
大切にしている価値観。
そういうものをAIに渡す。
さらに、
「当たり前だと思っているけれど、本当にそうなのか?」
という視点も入れる。
そして、一緒に考えていく。
そうすれば、ただ一般的な話を整えただけではない、
本人の考えが見える文章に近づけられます。
AIを使って、その他大勢に近づくのではなく、
自分自身に近づいていく。
私が今教えているのは、そういう書き方です。
文章が下手でもいい。
華がなくてもいい。
過去に「魅力がない」「向いていない」と言われて、自信を失っていてもいい。
そこから、本人の中にあるものを見つける。
一つひとつ考えて、文章にしていく。
私は、そこから変えていきたいんです。
メルマガは、言葉の一つひとつが印象を作ります
タイトル。
冒頭。
一文目。
言葉の選び方。
改行。
話の順番。
例え。
最後の一言。
こうしたものがつながって、読者さんの中に、
「この人って、こういう人なんだ」
という印象ができていきます。
何を先に伝えるのか。
どこを丁寧に説明するのか。
どんな言葉を使わないのか。
そういう選び方にも、考え方や価値観が表れるんですよね。
だから私は、メルマガは、ただ情報を届けるためのものではなく、
自分自身の作品
でもあると思っています。
経験も、人柄も、こだわりも。
少しずつ、文章に積み重なっていく。
それを読んでもらうことで、自分のことを知ってもらえる。
そう考えると、一つひとつの言葉を、もう少し大切にしたくなりませんか?
AIが書いたかどうかより、どこまで考えて作ったか
だから、
「AIが書いた文章だから、価値がない」
という話だけでは、私は片づけられないと思っています。
人間が書いていても、テンプレートに何となく当てはめただけの文章はあります。
逆に、AIを使っていても、
一文ずつ意味を考え、自分の経験や価値観を入れて作った文章もある。
私が大切にしたいのは、
その作品を、どこまで考えて作っているか。
です。
AIで書くにしても、自分で書くにしても。
なぜ、この話をするのか。
なぜ、この順番なのか。
なぜ、この言葉を選ぶのか。
そこを考える。
深くやろうと思えば、一文だけでも、いくらでも考えられます。
今回の「ご登録ありがとうございます」だけでも、
これだけ話せるわけですから。笑
これが、メルマガの難しいところでもあり、面白いところだと思っています。
まずは、いつも使っている一文を疑ってみてください
何年もメルマガを続けているけれど、なかなか伸びない。
一度は売れたけれど、その後どうすればいいか分からない。
少しは結果が出ていても、自分の発信に自信が持てない。
そんな時は、一度、
「当たり前を疑う」
ということをやってみてください。
いきなり全部を変える必要はありません。
いつも使っている挨拶。
毎回入れている説明。
何となく続けている締めの一言。
そのうちの一つに、
「なぜ、これを入れているんだろう?」
と問いを入れてみる。
理由があるなら、その理由を確かめる。
理由が見つからなければ、なくしてみる。
別の言い方が浮かんだら、試してみる。
そうやって、自分なりの答えを増やしていくんです。
華がないからダメ。
文章が下手だからダメ。
魅力がないと言われたからダメ。
そうではありません。
深く考える。実践する。自分なりの答えを持つ。それを発信する。
私は、この積み重ねを大切にしています。
目指しているのは、ただ目立つことではありません。
「この人だから読みたい」
と思ってもらえる発信です。
そのための一つが、「当たり前を疑う」。
冒頭のたった一言からでも、始められます。
追伸:こんなことを、今、AIで再現しています
AIに文章を書いてもらう。
それだけではありません。
自分では気づかなかったところに、問いを入れてもらう。
当たり前だと思っていたことを、一緒に考え直す。
そのうえで、自分の答えを文章にする。
「みんなと同じ文章」を作るためではなく、
「自分の考え」を深めるためにAIを使う。
今、そんなことをやっています。
面白いでしょ?笑
