
私が運営している情報発信コミュニティ、
Re-nk(リンク) に、かりんさんという女性がいます。
そのかりんさんが、
かなり興味深い日記を書いてくれていました。
まだ掲載許可は取っていないのですが、
これはかなり大事な視点だと思ったので、
一部を紹介しながら、私なりに感じたことを書いてみます。
特に、
特化ブログを運営している方。
特化ブログをやっているけれど伸びずに悩んでいる方。
これから特化ブログを始めようとしている方。
こういう方には、
かなり重要な話になると思います。
専門職の特化ブログで起きやすいこと
かりんさんは、
AIとの付き合い方について考える中で、
こんなことを書いていました。
AIとの付き合い方を、
草薙さんから長いコメントをいただいてから
常に考えているのですが、一気には成長しません。
専門職の特化ブログでよく困るのが、
“読んでも何が言いたいかわからない”のです。
もっともらしい指摘と提案をくれるのですが、
読むと「で、結局何が言いたいの?」ってなる場合が結構あります。
正しそうなんだけど、「ん?結局なに?」みたいな。
しかも長文で、
言い方を少し変えているような、
視点を少し変えているようで、同じこと言ってない?、と。
なんでこんなに同じこと何回も言うのだろう?
と思うほどくり返すのです。
しかも長文。
ますます私は混乱します。
で「頭が混乱したからシンプルに結論だけ教えて」
と言ったりします。
これ、かなり本質を突いていると思いました。
AIを使っていると、
一見もっともらしい答えが返ってくることがあります。
文章としては整っている。
言っていることも、なんとなく正しそう。
でも読んでみると、
結局何が言いたいのか分からない。
専門性のあるジャンルでは、
こういうことが本当に起きやすいです。
専門職ジャンルは、AIが苦手なことも多い
これに対して、
私はかりんさんにこう返しました。
専門職のジャンルは、
テーマによってはAIがかなり苦手です。
なぜなら、
AIは基本的にネット上にある情報をもとに答えを組み立てるからです。
つまり、
ネット上に情報が少ないジャンル。
表面的な情報はあっても、
本当に深い情報は現場にしかないジャンル。
こういうものは、
AIの答えがかなり弱くなりやすいんです。
それっぽくは答えてくれる。
でも、
実務の感覚とはズレている。
正しそうに見えるけれど、
本当に現場で使えるかというと怪しい。
こういうことが起こります。
たとえば、洋服の型紙の製図
私自身、
長く洋服業界で働いてきました。
その立場から分かりやすい例を出すなら、
洋服のパターン、つまり型紙の製図 です。
この分野は、
ネット上に本質的な情報がほとんどありません。
もちろん、
初心者向けの簡単な情報や、
趣味のお裁縫に近い情報はあります。
でも、
プロの現場で使うような本質的な情報は、
ほとんどネットには出ていません。
だからAIに聞いても、
失敗しやすい典型例になります。
それっぽいことは言う。
でも、
現場を知っている人から見ると、
「いや、そういう話じゃないんだよな」
となりやすい。
こういうジャンルは、
AIに任せるときにもかなり注意が必要です。
そもそも、そのジャンルは検索されているのか
そして特化ブログで考える場合、
もうひとつ重要な視点があります。
それが、
そもそも、そのジャンルで検索する人がいるのか
ということです。
たとえば、
洋服の型紙の製図のような分野は、
多くの場合、実務の中で学びます。
会社の中で叩き込まれる。
実力者に教わる。
現場で覚える。
何度も失敗しながら身につける。
そういう学び方が中心です。
つまり、
そもそもネットで検索して学ぶ文化があまりありません。
業界の人は知っています。
ネットに本当に使える情報なんてほとんどない、と。
だから検索しないんです。
ここが、特化ブログではかなり重要です。
情報が濃ければ伸びる、とは限らない
よく、
「独自情報があれば強い」
「一次情報があれば勝てる」
「専門性があれば特化ブログは伸びる」
と言われることがあります。
もちろん、
それ自体は間違いではありません。
でも、
それだけでは足りません。
どれだけ濃い情報を書けても、
そもそも検索する人がいなければアクセスは集まりません。
検索する人がいたとしても、
その人たちが求めているレベルと、
こちらが出している情報のレベルがズレていたら伸びません。
プロ向けに書いているのに、
検索しているのは初心者だけ。
実務者向けに書いているのに、
実務者はネットで検索していない。
こういう状態だと、
いくら情報が濃くても特化ブログとしてはかなり厳しいです。
実際に、そういう失敗もありました
私の知人に、
特化ブログを教える塾に入った人がいました。
その人は、
「型紙の製図、いいじゃないですか」
と勧められて、
そのテーマで特化ブログを作りました。
かなり濃い情報も出していました。
独自情報もありました。
でも結果は、
かなり厳しいものでした。
なぜかというと、
そもそもプロ向けの濃い情報を
ネットで探している人がほとんどいなかったからです。
多少検索があったとしても、
それは主婦のお裁縫レベルの話。
本当に狙っていた層とは、
検索している人がまったく違ったんです。
つまり、
対象者の想定がズレていました。
「特化なら何でもいい」は成立しない
ここは本当に大事です。
特化ブログなら何でもいい。
自分が詳しいジャンルなら勝てる。
独自情報があれば強い。
一次情報があれば伸びる。
こういう単純な話ではありません。
本当に見るべきなのは、
そのジャンルに検索需要があるのか。
検索する人はどんな層なのか。
その層は何を知りたいのか。
需要の天井はどれくらいあるのか。
収益化できる導線はあるのか。
ここです。
これを見ずに、
「自分は詳しいから」
「プロだから」
「専門性があるから」
という理由だけで始めると、
普通に失敗します。
私が本業の特化ブログを選ばなかった理由
実は私自身も、
ブログを始めた当初に
特化ブログを勧められたことがあります。
理由はシンプルです。
「本業に関わることなら、いくらでも書けるはず」
と言われたんです。
テーマとしては、
貿易のこと。
海外の洋服業界のこと。
型紙のこと。
洋服業界の裏話。
こういうものです。
たしかに私は、
当時でも洋服業界で15年ほど働いていました。
今ではもう25年くらいになります。
同世代がどんどん業界から離れていく中で、
なぜか私はずっと残っています。
だから、
そこそこ濃い話ができる自信もありました。
でも、
だからこそ分かっていたことがあります。
業界の人は、ネット検索で情報を取らない
それが、
繊維・洋服業界の人は、ネット検索で情報を取らない
ということです。
みんな現場で学びます。
現場で情報を得ます。
現場で問題を解決します。
ネットに出ている情報は、
だいたい教科書通りの薄い話です。
でも実際の仕事は、
そんなに単純ではありません。
同じように見える案件でも、
条件が違えば答えは変わります。
時と場合で判断は変わります。
現場の背景によって、
正解が変わることもあります。
だから、
ネット上の一般論をそのまま信じると、
逆に大きな問題を起こすこともあるんです。
業界の人は、
それを分かっています。
だから私は、
「本業のことを書けばいい」と言われても、
その特化ブログは選びませんでした。
外から見ているだけでは、このズレは分かりにくい
ただ、
外から見ているだけでは、
このズレは分かりにくいです。
なぜなら、
素人に毛が生えた程度の情報でも、
知らない人から見れば十分すごく見えるからです。
だから外から見ると、
「プロの濃い情報なら、絶対に求められているはず」
と思ってしまう。
そしてそのまま、
人に勧めてしまう。
ネットのことに詳しくない人からすると、
「ネット業界のすごい人」が言っていることは
正解に見えます。
でも、その人が本当に
その業界の検索文化や実務の流れまで理解しているとは限りません。
結果として、
記事を書いてもアクセスが来ない。
収益につながらない。
自分には向いていなかったのかと思う。
そのまま挫折する。
こういう流れになってしまいます。
「ネット業界のすごい人」が、実はそこまで分かっていないこともある
少し言いにくいですが、
ネット業界のすごい人が言っていることでも、
必ずしも正解とは限りません。
もちろん、
すごい実績を持っている人はいます。
学べることもたくさんあります。
でも、
その人がすべてのジャンルに詳しいわけではありません。
特化ブログについて語っていても、
そのジャンル特有の検索文化や、
実務の現場感までは分かっていないことがあります。
外から見て、
「専門性があるから良さそう」
と思っているだけのこともあります。
でも、
その判断を信じた側は、
実際に何十記事も書くことになります。
時間も使います。
労力も使います。
そして結果が出なければ、
「自分の努力が足りなかった」と思ってしまう。
これは、かなり怖いことです。
この業界は「知っているだけ」で教えている人が多い
私は以前から、
この業界には
知っているだけで教えている人
が多いと感じています。
でも、
知っていること。
実際に経験してきたこと。
この2つはまったく違います。
知識はあくまで知識です。
それが実務でそのまま通用するとは限りません。
現場では、
例外がたくさんあります。
理屈通りにいかないこともあります。
ケースバイケースの判断が必要なこともあります。
だからこそ、
私は机上の空論よりも、
実務経験や実体験を重視しています。
特化ブログを始める前に見てほしいこと
特化ブログを始める前には、
少なくとも次の視点は見てほしいです。
そのジャンルに検索需要はあるのか。
検索している人は誰なのか。
その人たちは初心者なのか、実務者なのか。
ネットで調べる文化があるジャンルなのか。
収益化できる導線はあるのか。
情報の濃さと、読者が求めているレベルは合っているのか。
ここを見ないまま始めると、
専門性があっても伸びないことがあります。
逆に言えば、
ここが合っていれば、
そこまで深い専門性がなくても伸びることがあります。
ブログは、
専門性だけで決まるものではありません。
需要と読者の行動があって、
初めて成り立ちます。
最後に
特化ブログは、
うまくハマれば強いです。
でも、
「特化なら何でもいい」わけではありません。
自分が詳しいから。
プロだから。
独自情報があるから。
一次情報があるから。
それだけで成功するほど、
ブログは単純ではありません。
本当に大事なのは、
その情報を求めて検索する人がいるかどうか。
そして、
その人たちが求めている情報と、
自分が出せる情報が合っているかどうか。
ここです。
ネット業界のすごい人の言葉でも、
そのまま鵜呑みにする必要はありません。
最後は、
自分の現場感と、
実際の検索需要と、
読者の行動を見たほうがいいです。
机上の空論ではなく、
実務と実体験から判断する。
私はこれからも、
そこを大事にしていきたいと思っています。












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