昨日のメルマガで、
他人の教材やマニュアルを無断でAIに読み込ませ、その内容を再現したものを配布・販売するのは危ない
という話をしました。
思っていた以上に反響がありまして。
中でも多かったのが、
「実は、自分もやってしまっていました」
という相談です。
「教材に書いてあったので、やっていいと思っていました」
相談してくださった方の多くが、
同じようなことを話していました。
購入した教材に、
その方法が書かれていた。
有名な人から、
直接やり方を教えてもらった。
「これを配布したり販売したりすれば稼げますよ」
とまで勧められた。
だから、問題があるとは思わなかった。
普通にやってしまった。
ということなんですね。
昨日のメルマガを読んで、
「言われてみれば、確かにおかしいですよね」
「自分は何をしていたんだろう」
「反省しています」
という連絡も届きました。
教わった人が、最後まで責任を取ってくれるとは限らない
もちろん、気持ちは分かります。
お金を払って購入した教材に
堂々と書かれていたら。
しかも、ある程度有名な人から
「これは大丈夫です」
と直接教えられたら。
疑わずに実践してしまう人もいると思います。
でも、ここは覚えておいた方がいいです。
実際に行動するのは、自分です。
何か問題が起きたときに、
「教材に書いてあったので」
「〇〇さんから教わったので」
と言っても、
その販売者や指導者がすべての責任を引き受けてくれるとは限りません。
最終的に、
何を使うのか。
何を作るのか。
何を配布するのか。
何を販売するのか。
それを決めるのは自分です。
だからこそ、
有名な人が言っているから
という理由だけで、
自分の頭を止めない方がいいと思っています。
少しでも違和感があるなら、
一度止まる。
自分で考える。
必要なら専門家へ確認する。
この習慣は持っておいた方がいいです。
でも今回、もっと根本的な疑問が出てきました
昨日は主に、
著作権や倫理の話をしました。
でも、その後あらためて考えていたら、
もっと根本的な疑問が出てきたんですよね。
それが、
そもそも、その教材をAIに入れる必要があるの?
ということです。
AIを、たった一人の教材の中へ閉じ込める必要はない
今のAIは、
かなり広い範囲の情報や考え方をもとに回答できます。
もちろん万能ではありません。
間違えることもあります。
古い情報を出すこともあります。
現場を知らないからこそ、
もっともらしい机上の空論を返すこともあります。
でも少なくとも、
一つの教材に書かれている考え方だけに
縛られているわけではありません。
それなのに、
ある人が作った教材をAIへ入れて、
「今後は、この教材の方法だけで考えてください」
「この教材を完全に再現してください」
と指示する。
これって見方を変えると、
AIの視野を、わざわざ一つの教材の中へ閉じ込めている
ことにもなります。
その教材が古かったら、どうするのか
例えば、
ブログで稼ぐ方法をまとめた教材があるとします。
その教材をAIへ読み込ませ、
「今後は、この手法に従ってブログを作ってください」
と指示した。
一見すると、
専門的なブログAIができたように見えます。
でも、その教材が古かったらどうでしょう。
書かれている方法が、
今の検索環境には合っていなかったら。
その販売者だけができる方法で、
他の人には再現しづらかったら。
教材に書かれていない、
もっと良い選択肢があったら。
AIが別の可能性を持っていたとしても、
「この教材の通りにやれ」
と命令した時点で、
その可能性を自分から消してしまいます。
それって、
AIを賢く使っているように見えて、
実は能力を狭めているだけかもしれません。
優秀な若手社員を、昔の仕事のやり方に閉じ込める上司
例えるなら、
優秀な若手社員が入ってきたようなものです。
新しい技術を知っている。
AIも使える。
情報収集も速い。
自分とは違う視点も持っている。
企業としては、
その人へさらに投資したいですよね。
いろいろな経験を積ませる。
新しいことへ挑戦してもらう。
本人の強みを伸ばす。
そうすることで、
もっと大きな仕事ができるようになる。
そこへ、昔そこそこ仕事ができた上司が現れて、
「俺が20年前にやっていた方法を教えてやる」
「今後は全部、この手順だけでやれ」
「余計なことは考えるな」
と言い始める。
部下の方が、
もっと新しい方法を知っているかもしれないのに。
別のやり方なら、
もっと良い結果を出せるかもしれないのに。
全部無視して、
昔の自分のやり方へ閉じ込める。
普通に邪魔ですよね。笑
教材をAIへ入れて、
その中だけで完全再現させようとするのも、
似たようなことになっている場合があります。
AIを「もう一人の自分」にするだけでいいのか
AI活用については、
自分の仕事をAIに再現させる
という話もよくあります。
自分の考え方を覚えさせる。
自分の文章を再現させる。
自分と同じ判断をするAIを作る。
いわゆる、
もう一人の自分を作る
という考え方です。
これはこれで便利です。
私自身も、
自分の経験や判断基準をAIへ伝えています。
自分が何度も行っている仕事を
AIに手伝ってもらうこともあります。
でも私は最近、
AIを自分のコピーにするだけでは、少しもったいない
と感じています。
自分を再現するより、自分にないものを引き出したい
私がAIに一番期待しているのは、
自分にはない知識。
自分では思いつかなかった視点。
自分一人では作れなかった戦略。
これまでの経験だけでは見えなかった選択肢。
こちらです。
例えば私が、
「こういうブログ戦略を考えているんだけど」
とAIへ相談する。
すると、
「だったら、こういう展開も考えられます」
と返ってくる。
私が、
「いや、それは実際には難しいと思う」
と返す。
すると、
また別の案が出てくる。
その案へ、
私の現場経験を加える。
実際に試す。
うまくいかなければ、
結果をAIへ戻す。
さらに改善する。
こうして、
私の経験。
AIが持っている広い視点。
実際に動かした結果。
この3つを何度も行き来させます。
すると、
私一人では絶対に思いつかなかったもの
ができることがあります。
私は、この使い方の方が
圧倒的に面白いと思っています。
「今の自分」を複製するだけでは、今の自分を超えられない
自分の教材をAIへ入れる。
自分のマニュアルを覚えさせる。
そして、
「これからは私と同じ仕事をしてください」
と指示する。
これも一つの使い方です。
でも、それだけでは
AIはずっと
今の自分
を繰り返すことになります。
今の自分の知識。
今の自分の経験。
今の自分の限界。
その範囲から出られません。
私はAIを使って、
今の自分を超えたい。
と思っています。
今まで知らなかったことを知る。
自分では見えなかったものを見る。
作れなかったものを作る。
できなかったことを実現する。
AIの大きな価値は、
こちらにあると思っています。
もちろん、人間の実践経験には大きな価値がある
だからといって、
人間の経験なんて必要ない。
すべてAIへ任せればいい。
という話ではありません。
むしろ逆です。
実際にやった経験。
何度も失敗した経験。
何年も続けた経験。
人をサポートした経験。
結果を出した経験。
現場でしか分からない違和感。
こうしたものには、
かなり大きな価値があります。
AIには、
現場で自分が体験した記憶がありません。
私が実際にブログを運営して
何を感じたのか。
何百、何千という記事を見て
どこに違和感を持ったのか。
サポートする中で、
どこで初心者が止まりやすかったのか。
こうした実践情報は、
私の側からAIへ渡します。
人間の経験とAIの視点を組み合わせる
だから私の理想は、
人間の経験だけでもない。
AIの知識だけでもない。
両方を組み合わせること。
です。
AIが出した一般論を
そのまま信じるのではありません。
自分の過去のやり方を
AIに押しつけるだけでもありません。
AIの提案を見る。
自分の経験と照らし合わせる。
違うと思ったら反論する。
使えそうなら試す。
出た結果をもう一度AIへ渡す。
また考える。
この往復の中で、
新しいものを作っていく。
私は、
これがAI時代のかなり面白い働き方だと思っています。
他人の教材を再現するより、自分の経験を育てた方がいい
もしSkillやAIエージェントを作りたいのであれば、
他人の教材を材料にする必要はありません。
自分がやってきたことを使えばいいんです。
ブログで実践してきたこと。
SNSで試したこと。
メルマガで失敗したこと。
せどりで気づいたこと。
仕事で何度も繰り返している判断。
お客さんからよく聞かれる質問。
そこには、
自分にしかない情報があります。
それをAIに整理してもらう。
足りない部分を一緒に考える。
実際に動かす。
うまくいかなければ修正する。
そうすれば、
自分の経験から生まれた、自分の仕組み
になります。
AIに教材を入れるより、AIと一緒に教材を作った方がいい
今回、
「購入した教材をAIへ読み込ませて、Skill化しましょう」
と教わった方々へ、
私は逆のことを勧めたいです。
他人の教材をAIへ入れるのではなく、
まずAIへ相談してください。
「私は、こういうことをやりたい」
「今、ここで困っている」
「こんな人を助けたい」
「こういう結果を出したい」
と。
そこからAIに案を出してもらう。
自分の経験を加える。
実際に試す。
失敗する。
その結果をまたAIへ渡す。
さらに改善する。
この流れを繰り返せば、
他人の教材を再現したものより、ずっと面白いもの
ができる可能性があります。
しかも、それは
ちゃんと自分のものです。
私が最近いろいろ作れている理由
最近私は、
ブログの自動化。
Xの自動化。
メルマガ配信スタンド。
WordPressテンプレート。
情報発信ツール。
いろいろなものを作っています。
私はコードも分かりません。
システム開発の専門家でもありません。
それでも作れるようになったのは、
AIへ答えだけを求めるのではなく、
何度も対話しているからです。
私がやりたいことを伝える。
AIから提案をもらう。
現場感と違えば修正する。
また作る。
実際に動かす。
失敗する。
また直す。
その繰り返しです。
AIと一緒に、新しいものを作る。
この感覚が、
少しずつ身についてきたんだと思います。
AIは、過去を再現するためだけの道具ではない
AIへ昔の教材を入れて、
昔の誰かの方法を再現する。
技術的には、
できることもあるでしょう。
でも私は、
そこにあまり未来を感じません。
AIは、
過去を再現するためだけの道具ではありません。
まだないものを作るための道具でもあります。
今まで、知識がなくて諦めていたこと。
技術がなくて外注するしかなかったこと。
一人では形にできなかったこと。
それを実現できる。
だったら、
他人の教材を再現しているだけではもったいないですよね。
もっと先へ進めばいい。
私は、そう思っています。
Re-nkでも「AIとの付き合い方」を大きく見直します
今回お話しした、
自分にない知識や視点をAIから引き出し、実践経験と組み合わせて新しいものを作る方法
も、Re-nkでしっかり扱っていく予定です。
WordPressテンプレート。
無料のメルマガ配信スタンド。
情報発信を楽にする各種ツール。
こうした道具を増やすだけではありません。
その土台になる、
AIとどう付き合うのか
も、かなり大きく見直します。
AIへ丸投げする。
AIに使われる。
他人の教材を入れて再現する。
そうではなく、
AIと一緒に、自分一人では作れなかったものを作る。
ここまでできる人を増やしたいと思っています。
最後に
昨日のメルマガを読んで、
「自分もやってしまっていました」
という相談がいくつも届きました。
すでにやってしまったことは、
今から見直せばいいと思います。
大事なのは、
ここから何をするかです。
他人の教材をAIへ入れて、
それらしい商品を作る。
そんな近道へ進むよりも、
自分の経験をAIへ渡す。
AIから自分にない視点をもらう。
実践する。
失敗する。
改善する。
そして、
今までなかったものを作る。
こちらの方が、
楽しいです。
自分自身も成長できます。
そして何より、
まだ誰も作っていないものを作れる可能性があります。
人の教材をAIへ入れて再現している暇があるなら、
AIと一緒にもっとすごいものを作ればいい。
私は本当に、
その方が圧倒的に面白いと思っています。
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